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| Chapter 3 （放送：2003/06/31
〜 >>放送を聴く） サイエンスニュースフラッシュ 急激にＤＮＡを変化させて都会生活に適応 アメリカ・イリノイ大学の研究チームによるとシカゴの都市部で生活しているシロアシネズミのミトコンドリアＤＮＡはシカゴが都市化する前のおよそ１００年前の標本から得られたミトコンドリアＤＮＡと大きく変異している部分があることがわかりました。 通常哺乳類のＤＮＡはわずか１００年程度ではこれほどの変化ガ見られることは無いことから、シカゴの都市化に伴ってそこでの生活に適応するためにＤＮＡが変化したのではないかと想像されています。 おなかがすいているものがリーダーになる 動物が仲間と協調して獲物を狩る際の指揮命令系統の仕組みについてはいまだほとんど解明されていませんが、イギリス・ケンブリッジ大学の研究チームが数学的手法でこの問題に取り組みました。 研究者らによると狩りのリーダーになるのはリーダーとしての資質を持つ個体よりもむしろ空腹な個体であるらしいことがわかりました。 マグロが減っている？？ 産業としての漁業が発展して以来、マグロなどの大型捕食性魚類の数が激減しているらしいことが報告され、2015年までの回復させるべきであることを国連の担当者が報告しました。 言語もレッドデータブックに入れた方が・・・・ 鳥類や哺乳類よりもむしろ人間の言語の方が絶滅に瀕しているらしいことがイギリス・イーストアングリア大学の研究チームによって報告されました。この研究チームは人間の言語の繁栄と絶滅を動物における動物種絶滅の国際基準について当てはめたところ、使用している人間が５０人以下の絶滅寸前の言語が４００種近くもあることがわかりました。 海面が５メートル上昇するかも アメリカの有名科学雑誌「サイエンティフィックアメリカン」がこんな警告をしています。 地球では1万2000年前に直前の氷河期が終わり、現在は氷河期と氷河期の間の温暖な時代になっていますが、先の氷河期の終わりにとけ残った南極大陸の氷が近年急速に解け始めているらしいことがわかりました。 溶解が推定されるのは300万立方キロメートルもの大量な氷でもしこれが完全に溶けたとすると世界の海面は５メートルも上昇することになり、世界中で20億人もの人々が引越しを余儀なくされることになります。 シャンパンの気泡は大切です シャンパンの気泡が生まれてから破裂するまでの過程は非常に複雑な物理過程で近年まで理論的な記述は成されていませんでした。 この過程を詳細に調査したところ、シャンパンの香りの成分には海面活性を持っているものが多いことがわかり、シャンパンの中に気泡が出来るとその気泡にこれらの香り成分が集まってくることが発見されました。気泡が上昇してシャンパンの表面で破裂すると急速なジェット気流が発生し、シャンパンの香りを周辺に撒き散らしているようです。 地震に関する教科書の記述が変わるかも 大地震のエネルギーに関してはこれまで、近くに蓄えられたエネルギーが大地震と共に放出されると信じられていましたが、最新の研究では近くに蓄えられたエネルギーによって大地震が発生すると、そのエネルギーは解放されてなくなるのではなく、その周辺の地殻に再配分されているらしいことがわかってきました。 この説は「ストレストリガリング（応力誘発）説」と名づけられ、地殻は地震エネルギーをたくみに「やり取り」していることを意味しており、この説に基づくと、カリフォルニアや日本、トルコなどで見られる地震の連鎖反応をうまく説明できるそうです。 脳を乗っ取って宿主を操作 ある種の微生物は自分が感染した宿主の脳を思いのままにコントロールできるらしいことがわかりました。 イギリス・オックスフォード大学の研究者らがネコとねずみを行ったりきたりしながら感染を続けるトキソプラズマ・ゴンディイという原生動物を調べたところ、ゴンディイに感染したネズミはネコのフェロモンに反応しなくなることを発見しました。 もともとネズミはネコのフェロモンを敏感に感じ取ることによりネコに捕食されることを防いでいますが、フェロモンを感じ取ることが出来なくなることにより、ゴンディイに感染されたネズミは容易にネコに食べられてしまい、ゴンディ維持新は見事ネコに引越しをすることが出来る・・・という仕組みになっているようです。 |
今週の用語集 |