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ヴォイニッチの科学書は2007年もサイエンスのコミケ、「サイエンスアゴラ」に出展しました。
>>サイエンスアゴラ2007公式サイト
今年の出し物は・・・
「携帯音楽プレーヤーを使用した科学情報配信の実践報告」
大人気の天文情報ポッドキャスト「スターウオッチングエキスプレス」と「ヴォイニッチの科学書」がタッグを組んだ90分間をお届けしました。
ご報告
2007年11月24日にお台場で開催されました「サイエンスアゴラ2007」のくりらじセッション「携帯音楽プレーヤーを使用した科学情報配信の実践報告」が無事終了しました。
来場者数は最終的には110名で、予想をはるかに上回るご参加をいただきありがとうございました。来場者の入れ替わりはあったものの、座席数
102 の会場が常時満席に近い状態で、立ち見の方もいらっしゃるほどの盛況の中、演者としても非常にやりがいのある企画となりました。
また、おみやげのステッカーが不足してしまい申し訳ありませんでした。余裕を持って 100枚作成したつもりでしたが、お持ち帰りいただけなかった皆様、どうかご容赦ください。
以下、簡単にご報告いたします。当日の模様は後日、「ヴォイニッチの科学書スペシャル」として配信させていただく予定です。
会場の国際交流館
前夜は関係者で韓国料理を堪能
2007年11月23日
23日から3日間「サイエンスアゴラ2007」が開催されました。
昨年は北海道大学 CoSTEP のセッションの登壇者として参加させていただきましたが、それが非常に充実していましたので、今年は「スターウオッチングエキスプレス」に協力を仰いで「ヴォイニッチの科学書」として、ポスターセッションとシンポジウムの2つに出展しました。
くりらじのシンポジウムは2日目の午後ですが、ポスターセッションは3日間通しですので、1日目の朝8時30分に会場の国際交流館で受付を済ませ会場入りしました。ポスターセッションは数カ所に分散して行われますが、くりらじの場所は翌日のメイン企画であるシンポジウムが行われるメディアホールの真ん前というベストポジションが割り当てられています。事務局の配慮に感謝しつつ、持参したポスターを掲示する作業にかかりました。大判紙に印刷すると外注になるのでコストもかかるし、そもそも下関から持って行くのが大変なので、A4サイズにパワーポイントで作成したものをたくさん掲示することにしました。
ポスター会場の準備風景、右端がくりらじ
パネルの横幅がちょうどA4で3枚分ですので、30枚のパワーポイントをパネルの最上部から最下段まで隙間無く並べ、結構壮観。全体のイメージは統一しつつ、カラー写真(リスナーにとってはお宝画像?)やラファ提供のイラストなどを交えてポップな感じに仕上げています。目立ち度はポスター会場の中ではたぶんナンバーワンだったのではないでしょうか。
学生さんや大学の先生の学術発表のような、几帳面でまじめなポスターが多い中、浮いていたとも言えますが、こんなものは目立ったもの勝ちです。
#そもそも学術発表の場として出展しておられる学校もあるわけですが。
途中でセロテープを買いに行ったり、掲示に意外と手こずって終わったのは9時30分頃。
翌日のセッションで BGMを担当するテツオさんから「会場の端子を見といて」と言われていたので、メディアホールに移動し、大忙しで会場設営中の見ず知らずのスタッフに「すいませんけど・・・」とお願いして見せてもらいました。気になっていたのは演者卓からの
PCのオーディオ出力だったのですが、ステレオミニが来ていることが確認できて一安心。状況をテツオさんに電話して、いちお、これで私のこの日の作業はおしまい。
ですが・・・ひ、広いです、りっぱです、ホワイエもトイレもあって豪華です、メディアホール。こんな会場をお客さんで埋めることができるのか少々不安に思いつつも帰路についたのでした。
2007年11月24日
朝、8時30分にゆりかもめの新橋駅でテツオさんと合流。会場へ向かいました。
会場へ着くとすでに、朝4時に家を出て飛行機に乗ってきたという BJがポスターの脇に座っていました。
くりらじは13時からのセッションですが、10時からの別のグループの会場設営を見学しようというのがこれからの作業。責任者とおぼしき人にお願いをしたら快く了解していただけたので、早速作業開始。・・・といっても、私は何もすることはなく、音声・映像関係を確認するテツオさんとネットワーク関係を確認する
BJのあとを付いて歩くだけ。調整室の中も確認。DVDビデオを待ち時間に上映する予定なので、その手順と、ディスクがきちんと認識されるテスト。問題何も無し。所在なげにしていたら、この世界では超有名なM姫さんが声をかけてくださって、ビラを受け取る・・・一緒に記念写真に写ってもらえば良かったと後悔。初対面のテツオさんは
M姫さんのお姿にいたく感動したようで、「来年はネコ耳を連れてこよう」とのこと。
あらかじめ確保しておいた控え室に移動し、私はプレゼンの準備、テツオさんは音の確認、BJはどこかに何かをしに出かけていきました。
すでに午前のセッションは始まっていて、控え室のモニターにメディアホールの様子が映し出されるのですが・・・あの有名大学のセッションなのに、ひ・・・人が少ない。不安になるというより、むしろ安心。「東大でもこれくらいじゃん」みたいな開き直り(笑)。
控え室にて
時間のたつのは早いもので、あっという間に前のセッション終了時間の12時に。途中で合流したよ〜さん、テツオさんと
BJはそれぞれの作業に動き始めますが、私はすることがないのでただウロウロ。現場で急遽作った会場案内の A3の紙をあちこちに貼って、昨年のアゴラで知り合った方と偶然出会ってお話ししたり、リスナーさんとお話ししたり。
そのうち、登壇者の大日方さんが到着。簡単に説明をして開催時刻を待ちます。
会場内では、2005年にテレビ山口が制作した、くりらじの番組制作を取材したドキュメンタリ番組をテレビ山口の許可を得て放映しています。何か絵が流れていると入りやすいのではないかと思いこのようにしました。放映はあらかじめアナウンスしていたのでこれを目当てにリスナーさんが続々と会場入りしておられ、かなり早い段階で半分くらいは席が埋まって少し安心。
開演2分前に樽町野さんのスタッフ向け業務連絡がスピーカーから流れるので、それを合図に私も会場入り(このアナウンスはちょっとマニアックで、一部のわかる人にはウケてました)、上手のドアから会場にはいると8割くらい席が埋まってる・・・。よかった。っていうか、すごい。
樽町野さんの開演アナウンスが始まると、樽町野さんの凛としたいつもの声のトーンで会場は少しかしこまった雰囲気に・・・。でも、よくよくアナウンスを聞いてみると、その声とは裏腹に内容はかなりふざけていて、ジョークのツボごとに会場に笑いが起こって、とても和やかに最初のセッションに入りました。
セッション開始直前の様子
最初のセッションは「ヴォイニッチの科学書」担当で「ライブヴォイニッチ・かもし力」。冒頭で、これまでの経緯や現在の活動について簡単に説明し、その後に下関市立図書館で定期的に開催している通称ライブヴォイニッチ、正式名称は「教科書が教えないホットな科学の講演会」を行いました。地元ですと90分間の講演会なのですが、ここでは30分に短縮し、演題は最近の出版とからめて、地元では6月に講演した微生物に関する「かもし力」をアゴラ用にアレンジしたものを行いました。非常におもしろかったというメールをたくさんいただきました。
かもし力
パート2は天文専門の人気ポッドキャスト番組「スターウオッチングエキスプレス」による報告で、アゴラのためだけにビデオ映像を用意されるほど力を入れてくださり、番組紹介、ユニークなプラネタリウムDVDの紹介などのほか、科学のイベントをクラブで、しかもオールナイトで開催するというすごいイベントの様子も紹介されました。ものすごい盛り上がりの(良い意味で)異常なイベントのようでしたが、開催者側の負担があまりに大きいため今のところ2回目の予定はないとのこと。残念。来年のアゴラで2日目の夜からこれ、やってほしいですね 徹夜はもう年齢的にアレなので、ゆりかもめの終電に間に合う時間まで・・・。
スターウオッチングエキスプレス
パート3は事実上の本論「ディスカッション・携帯音楽プレーヤーを使用した科学情報配信の実践報告」で会場からの質問に答えながら、登壇者二人にくりらじ局長BJを交えたディスカッションとなりました。人手不足のために、会場にサクラを配置することができなかったのですが(これこれ
^^;)、そんな必要など全くない活発な意見やご質問をいただきました。あまりに個性的なご質問が多かったので登壇者がしどろもどろになるシーンが続出で失礼しました。主な質問と答えを簡単にまとめるとこんな感じでした。詳しく書くと長くなりますし、その場だから言えるということもありますのでごく簡単ですいません。
ディスカッション
Q:地球は2012年に滅びると言われていますがどう思いますか
A:そうなんですか? それなら、こんなところでこんなことをしている場合ではないですね
Q:子供達に対する科学情報配信についてどう思いますか
A:試みたことはありますが難しいので今は特別子供向けを意識した番組は作っていません。興味がある子供達は大人向けのコンテンツを十分楽しんでくれているようです
Q:PC以外の配信方法について何か考えていることがありますか
A:あります
Q:ヴォイニッチの科学書にBJが出る回と出ない回がありますがなぜですか
A:BJの仕事の都合です
Q:(登壇者から逆質問)出るのと出ないの、どっちがいいですか
A:え〜(絶句)
Q:樽町野久栄乃さんの名前の由来を教えてください
A:名前なので由来はわかりません
Q:番組BGMはどのようにして選んでいますが
A:BJが選んでいます
Q:毎回番組時間がそろっていますがどのようにしていますか
A:ヴォイニッチの科学書は完全な原稿をつくってます
Q:ポッドキャスト配信を長く続ける秘訣は何ですか
A:大勢で取り組む、ひたすら努力、リスナーのリアクションを心の支えに
Q:どうすればリスナーが集まりますか
A:続けていく
Q:ガジェットに求めることはありますか
A:ない
質疑応答で盛り上がったので予定の時間を急遽15分延長し、14時45分に質問を打ち切らせていただき終了となりました。その後もしばらく会場の外で質問に答えたり、サインをしたり、記念写真に写ったりしてリスナーとのコミュニケーションを楽しませていただきました。
お礼
このセッションのためだけに遠路夜行バスで駆けつけてくださった方、去年も今年も両方とも来てくださった大勢の方、アゴラの別の会場でご自身の出展があるにもかかわらずそちらを留守にして来てくださった同業者さん、昨年の登壇でお世話になった北海道大学CoSTEPの先生、卒業生さん、出版でお世話になったイラストレーターさん、出版社さん、その他すべてのご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
今後のお約束は何もできませんが、また機会がありましたらお会いしましょう。
102の座席がほぼ満席で立ち見も出た会場
(プライバシーに配慮してぼかしてあります)
開催概要
開催日時:2007年11月24日(土曜日) 13時〜15時
開催場所:国際交流館3階メディアホール>>地図
※昨年のサイエンスアゴラでは定員オーバーの会議室で大混雑し、ご迷惑をおかけしました。今年は広い会場を用意しましたので、ゆったりくつろいでお楽しみ下さい。
タイムテーブル
12:00〜 |
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スタッフによる会場設営開始
※会場設営中もご入場いただけます。お気軽にスタッフにお声をおかけ下さい。 科学情報のポッドキャスト配信に関するご質問等もこの時間にお答えできます。 |
13:00〜 |
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ライブヴォイニッチ「かもし力」
※山口県下関市立図書館で定期的に開催中のライブヴォイニッチ(ショートバージョン)をお楽しみ下さい。 |
13:30〜 |
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スターウオッチングエキスプレス「(演題未定)」 |
14:00〜 |
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ディスカッション「携帯音楽プレーヤーを使用した科学情報配信の実践報告」 |
14:45 |
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終了 |
※当日、会場からネット生中継を行う予定です。遠隔地の方はそちらをお楽しみください。
※このほか、あき時間にはテレビ山口制作のくりらじ紹介番組「ムーブ2005 僕らの部屋は放送局」を放映いたします。全編の放映は時間の都合でできないかもしれません。ごめんなさい。
※会場と同じフロアのポスター展示コーナーでは同タイトルでポスターセッションにも参加しています。こちらもご覧下さい。
※当日会場で、BJデザインの「ヴォイニッチの科学書」オリジナルステッカーを無料配布します。どうぞお持ち帰り下さい。
※サイエンスアゴラ2007では他にも様々な企画が開催されています。ぜひ他の会場にも足をお運び下さい。また、会場は日本科学未来館、船の科学館に隣接しています。こちらのご見学もオススメいたします。
※会場内での飲食・写真撮影・ビデオ撮影・録音はご遠慮下さい。
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登壇者
「スターウオッチングエキスプレス」より 制作 大日方直樹さん
「ヴォイニッチの科学書」より 制作 中西貴之
インターネットラジオ局くりらじより 局長 BJ
その他のくりらじスタッフ数名も会場でご案内させていただきます。
司会進行 「ヴォイニッチの書棚」より 樽町野 久栄乃
企画制作:インターネットラジオ局くりらじ @下関