| 科学情報番組「Ｍｏｗｔｏｎ」は２００３年より「ヴォイニッチの科学書」としてリニューアルスタートしました。 |
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第６４回放送 ２００２年１１月１８日 「タマネギの催涙成分をノックアウトできるかも」 Nature 419, 685b (2002) より タマネギの香味成分はタマネギに独特の香りや風味を持たせるとともに、血液中の脂肪分を減らす作用があることが知られていますが、この作用はタマネギを切ると涙を出させる催涙成分が効果を発揮していると思われていました。 そのため、催涙成分を作るタンパク質をノックアウトすると上述のようなタマネギの特徴が失われてしまう、とする考え方が常識でした。日本のハウス食品工業はこのたびタマネギの催涙成分と香味成分は別々のルートで合成されることを発見し、タマネギの味や機能を落とすことなく涙を出さないタマネギを作ることができる可能性が出てきました。 ■暗いところでも色を識別する能力を持っている動物が見つかった。 |
今週のキーワード ■催涙成分・・・プロパンチアール s-オキシド ■タマネギ・・・古代エジプトでピラミッドの建設に従事していた人たちは健康維持のため（？）にたくさんのタマネギを食べていたそうです。 |
