第66回放送 2002年12月16日
妊娠後ばかりでなく、妊娠前の飲酒も乳幼児の突然死を増やす
アメリカ保健当局が「妊娠前後の飲酒は乳幼児突然死症候群のリスクを6〜8倍に高める」と発表しました。妊娠に気が付くと飲酒を控える女性は多いですが、妊娠前の飲酒もその後に妊娠した子どもに悪影響を及ぼすことがわかり女性は注意を払う必要があります。
日本ではこのほか、「うつ伏せ寝」「喫煙」「人工乳」を乳幼児突然死症候群の危険因子と指定していますが、「厚着」も危険因子である可能性があることも指摘されています。
アフリカ中部でヒト科の化石が発見されました
これまで人類の起源はアフリカ東岸といわれていましたが、このたびアフリカの中部で700〜600万年前のものとみられるヒト科の化石が発見され、人類の祖先はアフリカ東岸だけでなく、より広い範囲に分布していたことが示唆されました。
腰痛の夫や妻を持つ人は優しすぎに注意しなければなりません
ドイツの研究者らは夫や妻の腰痛に同情すると帰って相手の腰痛を増徴させるかもしれないという研究結果を発表しました。夫や妻の腰痛を和らげるには優しく気を使うよりも散歩に出ることをすすめるほうが良いようです。
赤ちゃんの時に経験した傷みが大人になってからの痛みの閾値を決定する
赤ちゃんのときに痛い目にあえば会うほど、大人になってからより強い苦痛に耐えられるらしいことがマウスを使った研究で明らかになりました。生まれて間もない時期に外傷などの痛い経験をするとそうしたストレスへの耐力がはぐくまれ動物がもともと持っている痛みを和らげる成分の分泌が促進されるのではないかと考えられています。
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