Chapter-161 サイエンスニュースフラッシュ2007年5月号
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| まぐろぐヴォイニッチ
2007年6月9日 (前回の放送|次回の放送)
味をデジタル化する「味覚センサ」の開発に成功
JST科学技術振興機構は食品産業や医薬品産業で新商品開発や品質管理に利用できる味覚センサーの開発に成功しました。このセンサーはこれまでにない高い耐久性をもち、5つの基本的味覚である、苦味・渋味・酸味・旨味・塩味を同時に測定することが可能なうえ、センサーを調節することによってキレやコクのような後味も評価できるということです。
写真を見て痛いと感じる
群馬大学の研究チームは肉体的な痛みを連想させる写真を見ると、脳の本当に痛みがあったときに反応する側頭葉の一部などに変化があることを fMRI
を使用した研究で発見しました。研究者らは、現在の技術では治療の難しい「心の痛み」に対する治療に役立つのではないかと考えています。
宇宙と同じくらい古い星が天の川に
ヨーロッパ南天天文台の研究者らは天の川銀河の中に132億年前に誕生した恒星を発見しました。もしこの測定結果が正しいならば、この恒星は宇宙誕生からわずか数億年後に誕生したことになり、天の川銀河も100億年以上前に作られたことを意味しています。
太陽系外惑星の世界地図を作成
地球から約60光年の距離にあるホットジュピターの観測データの処理を工夫して作成した系外惑星の世界地図がハーバード大学の研究チームによって公開されました。用いた観測データはNASAの赤外線天文衛星スピッツァーのものです。その地図によると木星の大赤斑よりも巨大な斑点があることや、猛烈な風が吹いていることなどがわかりました。
まいど1号打ち上げ決定
元気な町工場の紹介として良く新聞に登場する東大阪宇宙開発協同組合の人工衛星まいど1号が2008年夏のH-IIAロケットで本当に打ち上げられることが決定しました。まいど1号はまだメカニズムがはっきりわかっていない気象現象である雷の発生メカニズムの解明に取り組みます。同時に打ち上げられる香川大学のSTARSというテザー衛星も次世代の衛星制御技術を研究する衛星として重要です。
火星の穴ぼこ
火星探査機の解像度が向上した結果、水の流れたあとなど様々な興味ある地形が発見されていますが、最近研究者らの頭に疑問符をつけているのは、今の時点で火星に7個も見つかっている直径120メートルの穴のように見える地形です。単なる窪地か、地下の空洞の天井が崩れたものか今の時点では全くわからないのですが、不思議な地形もあるものです。
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