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このページはインターネット放送局くりらじが毎週放送している科学情報ネットラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」の公式サイトです。放送内容の要旨や補足事項、訂正事項などを掲載しています。 [バックナンバー] [この番組の担当は・・・] |
Chapter-160 シリーズ人工衛星「日本の月探査機・かぐや」 主な月の謎 「かぐや」は1基の主衛星と、月軌道到着後に切り離される2基の子衛星の合計3基が連携して観測を行います。主衛星の打ち上げ時の重さは約3トン。大きさは約2.1×2.1×4.8m。子衛星はリレー衛星とVRAD(ブイラド)衛星の2基、それぞれ重さは 約50kg。大きさは約1メートル×1メートル×65センチです。月に到着した「かぐや」は約1年間、月のまわりを回りながら、いろいろな観測機器を使って調査を行います。 月の謎を解明するために「かぐや」には元素分布、鉱物分布、地形・表層構造、重力場、プラズマ、電磁場、高エネルギー粒子などを計測する機器を合計15種類搭載しています。また、ハイビジョンカメラも2台搭載されており、青く美しい地球が月の地平線から現れる「地球の出」を撮影することも予定されています。 日本が月探査機を打ち上げるのは1990年の「ひてん」に続いて「かぐや」が2基目です。NASAではアポロ計画の後、「クレメンタイン」と「ルナ・プロスペクター」を月に向かわせ、月に水が存在している可能性があることなどを発見しましたがが、「かぐや」はこれらをはるかに凌駕する大規模なミッションで、日本国内のみならず、世界中の研究者がアポロ以来最大の成果が得られると期待しています。 「かぐや」の観測によって、月のことがよりくわしくわかれば、月がいつ、どのようにできたのかが明らかになります。そして、初期の月の姿がわかれば、初期の地球や太陽系のようすもわかる手がかりとなるものと考えられます。 ※詳細資料はまぐまぐプレミアムで配布中です。 [他局の科学番組] □ディスカバリーチャンネル |