このページはインターネット放送局くりらじが毎週放送している科学情報ラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」の公式サイトです。
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Chapter-17 アメリカの研究者が北アメリカの多くの博物館に保管されている恐竜の骨についてX線検査を行った結果、ハドロサウルス(カモノハシリュウ)の多くがガンにかかっていたことを明らかにしました。 今回の調査ではハドロサウルスの他に、ステゴサウルス、トリケラトプス、チラノサウルスなども調査の対象となりましたが、ハドロサウルスにおいて多くのガンが発見されたということです。その理由は明らかではありませんが、おそらく、発ガン性物質を多く含んだ針葉樹を好んで食べていたことや、この恐竜が長寿であったことなどが原因として推測されます。 ガンはイヌやネコはもちろん、珊瑚やセキセイインコといった多くの動物で発見されており、人間やそれらの動物、そして恐竜を宿主とするいずれのガン細胞もよく似ていることもわかり、これらの動物のガンを調べることが人間のガンを治療する事に役立つであろうと思われます。 新シリーズ 日本の人工衛星「みどりII」は2002年12月にH-IIAロケットで打ち上げられた環境観測技術衛星です。搭載されたセンサーにより、どのような植物がどこにどの程度生育しているか、地球上のどこでどれだけの雨が降っているか、海水の温度は何度か、といった地球環境を総合的に観測することが出来る衛星です。 この観測データは天気予報のデータの一つ、漁業関係者への情報、エルニーニョやオゾンホールなどの研究に使われます。 なお、この衛星は電気系統に障害が発生し、2003年10月31日をもって運用が断念されました。 |