このページはインターネット放送局くりらじが毎週放送している科学情報ラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」の公式サイトです。
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Chapter-21 お酒(アルコール)を飲むと、その3割は飲酒後30分くらいで胃から吸収されます。胃で吸収されずに通過したアルコールは、飲酒後2時間くらいまでに腸で吸収されます。 吸収されたアルコールは肝臓で分解され、最終的には二酸化炭素と水に変化しますが、ビール1本、または日本酒1合を分解するにはおよそ3時間を要します。 度を超してお酒を飲むと二日酔いになりますが、これはアルコールが分解される途中で生成するアセトアルデヒドという物質が脳を刺激することが原因です。アルコールは水を吸収する作用がありますので、血管の中に分解されていないアルコールが蓄積すると脳の細胞の中に含まれている水を吸い出してしまい、脳が萎縮します。マウスを使った実験では、脳の中の水分を60%も吸い出してしまうこともわかっています。脳の萎縮は特に医師や判断を司る部分(前頭葉)に顕著で、この状態から回復するには大量の水を摂取する必要があります。 その他、今回の放送ではお酒の飲み方や、お酒についての通説の神秘をご紹介します。 空腹でお酒を飲むと酔いやすいというのは本当です。女性の方がお酒に弱い人が多いと何となく感じていることも科学的に本当です。二日酔いには何よりもやはり二日酔い用の胃腸薬が効きますが、柿が良いというのも科学的に本当です。迎え酒に二日酔いを覚ます作用はありません。お酒を飲んで顔がすぐに赤くなる人は本当にお酒に弱い人ですので無理して飲まないでください。 詳しくは番組で・・・。 特集「今週の人工衛星」
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