Science-Podcast.jp 制作

ライブ & MP3オンデマンド & ポッドキャスト
世界初の日本語科学情報 PODCAST 番組



科学コミュニケーター 中西貴之(メール
アシスタント BJ

ヴォイニッチの科学書は
あなたの心に科学の火を灯します。

まぐろぐヴォイニッチ

トップページ
番組コンセプトバックナンバー

 「ヴォイニッチの科学書」のダウンロード・ストリーミング再生は無料です。お気軽におためし下さい。
 まぐまぐプレミアム版「ヴォイニッチの科学書プレミアム」のみ月額制の有料コンテンツです。登録月の月末までは無料ですので、こちらもよろしければお試し下さい。

本も書いてます





ネット上の書店で検索していただくか、お近くの書店カウンターでお問い合わせ下さい。

 先週の聴取数 (バックナンバー含む)
  科学書 53,500 名様
  書 棚 10,726 名様
 
 先週も大勢の方に聴いていただきました。
 ありがとうございました。



 このページはインターネット放送局くりらじが毎週放送している科学情報ネットラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」の公式サイトです。放送内容の要旨や補足事項、訂正事項などを掲載しています。
 「ヴォイニッチの科学書」では毎週最新の科学情報をわかりやすく解説しています。番組コンセプトはこちらをご覧ください。>>クリック 

番組はいろいろな方法で聴くことができます。

□くりらじで聴く
 くりらじ(http://www.c-radio.net/)の「ヴォイニッチの科学書」をクリックしてください。ファイルは Real と MP3 がお選びいただけます。

□iTunes で聴く
 iTunes をお使いの方はウインドウ右上の検索窓に「くりらじ」と入力して検索してください。

[バックナンバー]
   
Chapter-167 レアメタル問題
Chapter-166 粘菌問題
Chapter-165 サイエンスニュースフラッシュ 2007年6月
Chapter-164 2007年上半期・気になる科学の話題
Chapter-163 時間はメイドイン・パリだった
Chapter-162 リンゴの褐変とホエールフォール
Chapter-161 サイエンスニュースフラッシュ2007年5月号
Chapter-160 シリーズ人工衛星「日本の月探査機・かぐや」
Chapter-159 深海底熱水活動域微生物
Chapter-158 雷 
Chapter-157 サイエンスニュースフラッシュ 2007年4月
Chapter-156 開花を指令するホルモンをついに捕まえた
Chapter-155 1000mg含まれているアレ 
Chapter-154 サイエンスニュースフラッシュ 2007年3月 
Chapter-153 マイクロバブル 
Chapter-152 アストロバイオロジー 
Chapter-151 海の生き物の毒 
Chapter-150 黄砂が気候に与える影響 
Chapter-149 バイオエタノール燃料 
Chapter-148 食べ物に対して「やみつき」が起きる仕組みと別腹
Chapter-147 万能科学者西村真琴と學天則
Chapter-146 サイエンスニュースフラッシュ 2007年1月号 
Chapter-145 家畜に悪影響を及ぼすカビ由来毒素を分解する遺伝子組み換えトウモロコシを作った・ルナーA中止 
Chapter-144 乳児の言語獲得に新たな学説
Chapter-143 宇宙の暗黒物質の空間分布を初めて測定
Chapter-142 銀河の中心にある巨大ブラックホールの正体
Chapter-141 生命体の細胞内部の構造を保つ新たな仕組みを発見
Chapter-140 サイエンスニュースフラッシュ 2006年12月 


>> 「Mowton(放送終了)」はこちら

[この番組の担当は・・・]

ナビゲーター 中西貴之 obio@c-radio.net
 1965年生まれ
 島生まれの島育ち
 応用微生物学専攻
 現在化学メーカーの研究所勤務
 所属学会 日本質量分析学会 他
 日本科学技術ジャーナリスト会議会員

ナビゲーター BJ
 インターネット放送局くりらじ局長

2007年8月4日
Chapter-168 ブレインバンク & 燃料電池電車クヤR291



前回の放送次回の放送

ブレインバンク

 生前の意思に基づいて死後脳を収集・保存し医学の研究に役立てようとする施設をブレインバンクと呼び、民間の巨大病院や研究施設ではすでに脳標本の収集が始まっています。しかし、今のところ公的施設はなく、診断や研究利用に関する統一基準もないため、現在日本神経病理学会において死後脳の取り扱い基準と診断基準について論議がすすめられています。欧米においては1960年代から大学や公立病院にブレインバンクが設立され、アルツハイマー病などの患者の脳標本などが蓄積され、研究に活用されてきました。

 日本においても、多くの研究者が情報を利用できる公的なブレインバンク設立の動きがあります。現在考えられている日本の制度の目的は神経疾患のメカニズムの解明と治療薬の開発ですが、試料収集は専門のコーディネーターの介在による生前登録同意方式です。このため、日本においては同意能力のある20歳以上の健康な人や、パーキンソン病などの意思表示のできる患者が対象となります。アメリカなどでは収集が行われている重度のアルツハイマー病患者のように日常生活において自主的な行動が困難な患者などは対象から除外されており、これら重度な神経疾患の研究を推進するためにはさらに取り扱い基準などの検討が必要であると思われます。

参考資料 Medical Tribune 2007年7月5日号

クヤR291型燃料電池電車のテクノロジー

 交通機関の次世代の動力源として注目を集めているのが燃料電池です。燃料電池はエネルギー効率が高く、静かで、排気ガスも水蒸気のみと非常に優れています。

 燃料電池は水の電気分解の逆反応で電気を生み出します。燃料となる酸素と水素のうち、酸素は空気中の酸素を取り込んで使用しますが、水素は大気圧の300倍の高圧でボンベに封入して積載しています。

 鉄道総研で開発された燃料電池電車は形式クヤR291型で1両編成、18.75kWの燃料電池を8基搭載し、電圧は900V。燃料電池の総重量は1.65トン。1両編成の2軸ボギー車で片方の台車に出力95kWのモーター2台を搭載し、それぞれの車軸を駆動します。研究施設の中でしか走行実験は行われていませんが、燃料電池のみでの走行が可能です。

 今後解決すべき問題点としては燃料電池のコスト削減、大容量化、小型軽量化、水素タンクの大容量化、燃料電池ユニットの寒冷地対策などがあります。また、水素を安価に供給する環境の整備も必要です。よりいっそうエネルギー効率を高めるためのブレーキのエネルギーを電気として回収するシステムやそれに必要な二次電池の搭載の検討なども今後の課題です。

 今後の課題はまだまだ多いとしても、燃料電池のみで走行できる電車の開発に成功したことそのものの技術的価値は非常に高く、現在の気動車と遜色ない性能を持ちながら地球環境への不可の小さな燃料電池電車の誕生も見えてきたと言えます。

参考資料 IEEJジャーナル(電気学会誌) 2007年127巻7号


※詳細資料はまぐまぐプレミアムで配布中です。
※まぐまぐプレミアム購読料は番組制作費・サーバー維持費として使用させていただきます。
バックナンバー目次はこちら 


[他局の科学番組]

ディスカバリーチャンネル
サイエンスチャンネル (SkyPerfecTV 765ch)
サイエンスゼロ (NHK教育 毎週土曜日 23:45〜)
科学大好き土よう塾 (NHK教育 毎週土曜日9:15〜)
地球ドラマチィック (NHK教育 毎週水曜日 19:00〜)
素敵な宇宙船地球号 (テレビ朝日系 毎週日曜日 23:00〜)



↓こちらもご利用下さい↓