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科学コミュニケーター 中西貴之(メール
アシスタント BJ

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 先週の聴取数 (バックナンバー含む)
  科学書 32,915 名様
  書 棚 10,057 名様
 
 先週も大勢の方に聴いていただきました。
 ありがとうございました。



 このページはインターネット放送局くりらじが毎週放送している科学情報ネットラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」の公式サイトです。放送内容の要旨や補足事項、訂正事項などを掲載しています。
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[バックナンバー]
   
Chapter-169 サイエンスニュースフラッシュ 2007年7月
Chapter-168 ブレインバンク & 燃料電池電車クヤR291
Chapter-167 レアメタル問題
Chapter-166 粘菌問題
Chapter-165 サイエンスニュースフラッシュ 2007年6月
Chapter-164 2007年上半期・気になる科学の話題
Chapter-163 時間はメイドイン・パリだった
Chapter-162 リンゴの褐変とホエールフォール
Chapter-161 サイエンスニュースフラッシュ2007年5月号
Chapter-160 シリーズ人工衛星「日本の月探査機・かぐや」
Chapter-159 深海底熱水活動域微生物
Chapter-158 雷 
Chapter-157 サイエンスニュースフラッシュ 2007年4月
Chapter-156 開花を指令するホルモンをついに捕まえた
Chapter-155 1000mg含まれているアレ 
Chapter-154 サイエンスニュースフラッシュ 2007年3月 
Chapter-153 マイクロバブル 
Chapter-152 アストロバイオロジー 
Chapter-151 海の生き物の毒 
Chapter-150 黄砂が気候に与える影響 
Chapter-149 バイオエタノール燃料 
Chapter-148 食べ物に対して「やみつき」が起きる仕組みと別腹
Chapter-147 万能科学者西村真琴と學天則
Chapter-146 サイエンスニュースフラッシュ 2007年1月号 
Chapter-145 家畜に悪影響を及ぼすカビ由来毒素を分解する遺伝子組み換えトウモロコシを作った・ルナーA中止 
Chapter-144 乳児の言語獲得に新たな学説
Chapter-143 宇宙の暗黒物質の空間分布を初めて測定
Chapter-142 銀河の中心にある巨大ブラックホールの正体
Chapter-141 生命体の細胞内部の構造を保つ新たな仕組みを発見
Chapter-140 サイエンスニュースフラッシュ 2006年12月 


>> 「Mowton(放送終了)」はこちら

[この番組の担当は・・・]

ナビゲーター 中西貴之 obio@c-radio.net
 1965年生まれ
 島生まれの島育ち
 応用微生物学専攻
 現在化学メーカーの研究所勤務
 所属学会 日本質量分析学会 他
 日本科学技術ジャーナリスト会議会員

ナビゲーター BJ
 インターネット放送局くりらじ局長

2007年8月18日
Chapter-170 地震観測・地震予知



前回の放送次回の放送

 日本では1891年に濃尾地震(のうび)、1923年に関東地震、1995年に兵庫県南部地震とマグニチュード7を超える大地震が人口密集地域に頻繁に発生しています。マグニチュード6クラスまで含めると、これまで地震の起きにくい地域と言われていた福岡市を始め日本各地で発生しています。そのため、古くから日本の地震研究は地震の予知をすることを目的として続けられてきました。

 地震は地下の岩盤が歪められることによって蓄えられたエネルギーが放出されることによって発生するとされています。日本において最も地震の原因として多いのがプレートの沈み込みによるものです。地球の表面はプレートと呼ばれるマントルの上に浮かぶ板のようなもので覆われていてます。地面の下のマントルは流動していて熱いマントルは上昇し、冷たいマントルは下降します。その上に浮かんでいるプレートはマントルの流れに乗って移動します。プレートは海嶺と呼ばれる太平洋でいえばハワイ周辺のような海底火山が噴き出している場所で作られ、日本近海のような海溝と呼ばれる非常に深い海に沈んでいきます。

 日本近海に限った話をすれば、太平洋の真ん中あたりで帯状に作られた太平洋プレートと名付けられたプレートはハワイ諸島を乗せたまま日本にどんどん近づいてきます。またフィリピン海プレートと名付けられたプレートも日本近海で沈んでいます。けれど、日本列島はユーラシアプレートと北アメリカプレートと呼ばれる古くて安定したプレートに乗っています。これら4つのプレートが日本近海で衝突して、太平洋から来たプレートが日本の下に潜り込んでいます。潜り込むときに太平洋側のプレートは大陸側のプレートを引きずり込もうとしますが、大陸側の静かなプレートは引っ張られるにも限界があるわけです。それが限界に達したときに大陸側のプレートが元の状態に急激に戻るため、この時プレート境界における地震が発生します。

 地震に関しては日本中に観測機器が設置されていますが、地震を観測する装置には大きく分けて3つの種類があります。一つは全国に1700カ所配置された地震計で、発生した地震の強度などを測定するものです。二つめの観測機器はGPSを用いて地面の移動を観測するもので100キロメートル離れた地点の距離の変動をミリメートル単位で測定することができます。GPS観測地点は全国に1300カ所設置されています。三つ目は全国700カ所に設置された加速度計です。これは地殻の変動を連続して観測する装置です。現在はこれらの測定結果を数式化し、コンピューターを使ったシミュレーションで地震を予測する研究が精力的に行われています。


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