このページはインターネット放送局くりらじが毎週放送している科学情報ラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」の公式サイトです。
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Chapter-23 「おいしいものをたくさん食べたい」、「美しい花を愛でたい」などの欲求を満たすためにこれまで多くの野生植物に突然変異を人為的に誘発して新しく有用な植物・作物が作り出されました。 1895年にレントゲンによって発見されたエックス線は1904年には様々な植物に対する作用が報告され、1934年にはその変異株を育種親としたタバコ品種の栽培が始まっています。それ以来、エックス線を含む放射線によって作られた新品種はおよそ1,500種にものぼります。 日本では1950年代後半に放射線照射による遺伝、育種の研究が盛んとなり、1966年に初の突然変異品種「レイメイ」(水稲)を育成しました。その後1999年までに日本で育成された突然変異育種による新品種は200程度となっています。2001年秋にはダリアの花の色を放射線で変異させた品種が世界で初めて市場に出回り、その後も放射線を使った突然変異種の開発が精力的に行われています。 日本で作られた園芸植物について紹介します。 バラ ダリア |