2011年6月18日 この作業には繊維芽細胞増殖因子(FGF)という体内物質が関わっていて、FGFが活発に機能することによって細胞の集合を自律的に引き起こすことが明らかになりました。このことを確認するために、ゼブラフィッシュのFGFの機能を停止させる処理をしたところ、臓器の元に成る細胞集団が正常に形成されなかったり、器官配置における左右非対称性の異常が起きたりすることが分かりました。 動物がその体を正しく構築するにあたっては個々の細胞が勝手に移動してしまうと都合が悪いため、必要な細胞をとりまとめる役目をする何かがあって、細胞は、いつ動き、だれと結合し、その後、動かなくなるのか等を制御されているはずでしたが、今回、それが明らかになりました。 ◇ ◇ ◇ (FeBe! 配信の「ヴォイニッチの科学書」有料版で音声配信並びに、より詳しい配付資料を提供しています。なお、配信開始から一ヶ月を経過しますとバックナンバー扱いとなりますのでご注意下さい。)
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このページはインターネット放送局くりらじが毎週放送している科学情報ネットラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」の公式サイトです。放送内容の要旨や補足事項、訂正事項などを掲載しています。
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