2007年10月6日 恒星の内部で核融合によって作られた重い元素が作られました。これらの重い元素は恒星の最終段階である超新星爆発によって宇宙空間に放出されます。 火星表面の黒い丸(続報) 先月のサイエンスニュースフラッシュで紹介した火星表面のお黒い丸ですが、どうやらこの黒い丸は直径が100〜250メートルある地下の洞窟の入り口のようだと言うことです。内部に生物が存在している可能性もあり、今回の発見に刺激されて、数々の研究者が現在火星上空で稼働中の「マーズ・オデッセイ」や「マーズ・リコナサンス・オービター」を使って穴を詳しく調べる研究に着手しています。 ゴリラと人類はいつ別れたのか エチオピアで新種の大型類人猿の歯9本の化石が発見されました。この歯の持ち主は1000万年以上前に生きていたゴリラの祖先と見られます。これまでゴリラは、人間と共通の祖先から800万年前に別れたとされていましたので、今回の発見によって従来の定説は考え直さなければならないかもしれません。 ブドウのゲノムが解読されました 果実をもつ農作物でゲノムが解読されたのは今回が初めてで、植物では、イネ、シロイヌナズナ、ポプラに続いて4番目です。 もうひとつ遺伝子解読のお話。 民間企業一社単独でヒトゲノムを解読したことで有名なクレイグ・ベンター博士が自分のゲノムを解読したと発表しました。その結果、塩基の挿入や脱落がこれまで予想されていたよりも非常に多くあることがわかり、人間の全遺伝情報の個人差は予想以上に大きいことがわかりました。 光を使った情報処理回路の実現にまた一歩近づいた 高速で大容量の情報処理のために光を利用したコンピューター向け光メモリーの研究が行われています。 光るナノチューブ 産業技術総合研究所で開発されたオーガニックナノチューブは生物の細胞膜を筒状に変形したものといえます。オーガニックナノチューブの応用方法を研究する過程で蛍光色素の導入を検討したところ、従来のオーガニックナノチューブの製造過程で蛍光色素を混ぜるだけで光るオーガニックナノチューブができることがわかりました。
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このページはインターネット放送局くりらじが毎週放送している科学情報ネットラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」の公式サイトです。放送内容の要旨や補足事項、訂正事項などを掲載しています。 [この番組の担当は・・・] [他局の科学番組] |