2008年3月1日
Chapter-193 金星探査機ビーナスエクスプレス
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欧州宇宙機関が2005年に打ち上げた金星探査機ビーナスエクスプレスは地球とよく似た金星が地球とは全く異なる気候になってしまったことに代表される金星の謎を解明することを目的とした探査機です。
金星上空のビーナスエクスプレス（想像図）
提供：ESA
金星は太陽系の惑星の中で地球からの距離、質量、半径、密度、化学組成などが地球に似ている惑星ですが、気候は大きく異なります。地球は温和な気候に恵まれている一方、金星は高温で乾燥しています。
このような過酷な環境になった理由の一つに大気の組成があります。金星の大気の主成分は二酸化炭素で、大気の成分の96．5パーセントを占めます。二酸化炭素は温室効果ガスですので、地球とは比べものにならない超温暖化状態にあるといえます。
2005年11月9日ビーナスエクスプレス打ち上げ
提供：ESA
46億年前、太陽系が誕生したときに地球と金星は双子のような惑星として誕生したのではないかと考えられています。かつては金星にも海ができるほどの水が存在していた可能性も考えられますが、現在は失われています。金星にかつて大量の水があったことは水素の元素分析の結果ほぼ間違いないと思われています。
さらに、金星に特徴としてものすごい速度で吹く風があります。金星では高度70キロ近くまで雲があり、この付近の風の強さは時速360キロメートル。地球の上空にもジェット気流がありますが、金星の風は地球のジェット気流の2.5倍もの速度です。
ビーナスエクスプレスは燃料が尽きる2013年まで、金星の気象を観測し、金星について私達の知らない多くの現象を解明することになっています。
ビーナスエクスプレス公式サイト（英文）
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1965年生まれ
島生まれの島育ち
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