2008年5月10日
Chapter-199 人類は7万年前に絶滅寸前の状態に追い込まれれていた
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人類は7万年前に絶滅寸前の状態に追い込まれれていた
アメリカ・ナショナルジオグラフィック協会などによる「ジェノグラフィック計画」が取り組まれています。
人類の祖先はかつてアフリカで生活していましたが、約6万年前、アフリカから出て様々な環境の地域で生活を始めたことで多様性を獲得し、現在に至る隆盛の基礎を築いたとされています。ジェノグラフィック計画に関わるアメリカとイスラエルの共同研究チームが発表した論文によると、人類がアフリカを脱出する数万年前、私たちの祖先が住んでいたアフリカ東部を襲った干ばつが原因で人類は絶滅寸前のわずか2000人にまで個体数が激減した可能性があるということです。しかし、絶滅の危機をなんとか生き残った人類は再び集団を作り、他の大陸への移住を試みることで人口は拡大したのだと研究者らは推論しています。
女性よりも男性の方がシューティングゲームにはまりやすい理由
アメリカ・スタンフォード大学学際的脳科学研究センターの研究成果によると、なぜシューティングゲームに男性はハマリ、女性はさほど興味を示さないのか、その理由がfMRIを用いて脳の活動をリアルタイムに画像化する研究によって明らかとなったそうです。
今回研究者らがテレビゲームをしている研究協力者男女11人ずつの、ゲーム最中の脳の活動について調べたところ、22人全員で普段は報酬と中毒に関与している中脳皮質辺縁系の活性化が見られました。活動度については男性の方が明らかに高く、男性においてはゲームの上手な人ほど活動度も高かったと言うことです。一方、女性においてはゲームの成績と中脳皮質辺縁系の活動度には相関が無かったということです。
今回の結果は、報酬によって活性化する脳の領域は女性よりも男性でより強く反応し、女性よりも男性の方がテレビゲームにのめり込みやすいことは脳の機能の違いから説明できることを示しています。
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