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科学コミュニケーター 中西貴之(メール
アシスタント BJ

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エンディング曲

 今週、番組のエンディングに流れている曲は Pizzi Puty の「こぐ」です。CD未収録。Pizzi Puty の DVDはアマディオンプラスで発売中です。



 このページはインターネット放送局くりらじが毎週放送している科学情報ネットラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」の公式サイトです。放送内容の要旨や補足事項、訂正事項などを掲載しています。
 「ヴォイニッチの科学書」では毎週最新の科学情報をわかりやすく解説しています。番組コンセプトはこちらをご覧ください。>>クリック 

番組はいろいろな方法で聴くことができます。

□くりらじで聴く
 くりらじ(http://www.c-radio.net/)の「ヴォイニッチの科学書」をクリックしてください。ここからはすべての過去番組と先代の科学情報番組「ムートン」もお聴きいただけます。ファイルは Real と MP3 がお選びいただけます。

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■iTunesミュージックストア Podcast部門で全 Podcast番組中第8位の聴取数となりました (2006年6月30日)
■ABCラジオ「おはようパーソナリティ 道上洋三です」特集コーナーで書籍が紹介されました (2006年6月16日)
■地元地方紙「宇部日報」で書籍が紹介されました (2006年6月8日付)
■「最新科学おもしろ雑学帖」が、Amazon.co.jp 売り上げランキング「本で 888位」になりました。(2006年4月9日付)
■翔泳社”ポッドキャスティング入門”でオススメ番組として紹介されました。
■ソフトバンクバブリッシングの雑誌「ねっため」2005年11月12月合併号でネットラジオおすすめ番組として紹介されました。
■JNN九州・沖縄・山口のブロックネットで放送されているドキュメンタリーテレビ番組「ムーブ2005」で紹介されました。>>紹介ページ
■ポッドキャストのポータルサイト「PODCAST navi」の科学カテゴリー BEST HITS 10 にランクイン継続中です。
■iTunes ミュージックストア PODCAST 科学ジャンルで Today's トップ Podcasts にランクイン継続中です。

[バックナンバー]

Chapter-114 ヒト ES細胞からドーパミン神経を 
Chapter-113 わたしたちはどこから来たのか 
Chapter-112 成層圏化学気候モデルを用いたオゾンホールの回復予測/アスペルガー症候群
Chapter-111 プリオンタンパク質に関する研究の最前線 
Chapter-110 夫婦仲とケガの治り・色覚進化のきっかけ 
Chapter-109 サイクリック宇宙論 
Chapter-108 躁鬱病モデル・軌道エレベータ 
Chapter-107 あかりときらり 
Chapter-106 ブラックホールは3種類
Chapter-105 水素社会の実現に向けて 
Chapter-104 冬眠のメカニズム 
Chapter-103 抗老化ホルモンとは? 
Chapter-102 今週の最新ニュース 
Chapter-101 今週の最新ニュース 
Chapter-100 「はやぶさ」最新情報とプルサーマルについて
Chapter-99 うなぎの一生について 
Chapter-98 H-IIA 9号機打ち上げ成功
Chapter-97 カーボンナノチューブの商業利用
Chapter-96 天の川銀河の構造に関する新発見
Chapter-95 バイオマス発電
Chapter-94 陸域観測技術衛星「だいち」
Chapter-93 自然科学の話題を3題
Chapter-92 「はやぶさ」「LHC加速器」最新情報
Chapter-91 脳のにおい識別エビデンスを解明
Chapter-90 平成17年版 科学技術白書を読み解く 
Chapter-89 サイエンスニュースフラッシュ 2005年12月
Chapter-88 惑星探査機が謎の減速 
Chapter-87 サイエンスニュースフラッシュ 2005年11月 
Chapter-86 学ぶほど頭の良くなる仕組みがわかった 
Chapter-85 免疫に関する新発見
Chapter-84 第2次ロボットブーム
Chapter-83 サイエンスニュースフラッシュ 2005年10月
Chapter-82 2005年ノーベル化学賞
Chapter-81 2005年 ノーベル医学生理学賞
Chapter-80 ロボットスーツ HAL
Chapter-79 アスベスト被害はどのようなものか
Chapter-78 FASTECH360 のテクノロジー 
Chapter-77 人類の進化について  
Chapter-76 テザー衛星でスペースデブリを掃除する 
Chapter-75 ホエール・フォールの不思議な生態系 
Chapter-74 アクチビンによる発生分化 
Chapter-73 シリーズ人工衛星「スロッシュサット・フリーボ」 
Chapter-72 太陽系誕生の謎に迫れ・ディープインパクト
Chapter-71 オゾン層の現状
Chapter-70 刺さないミツバチの完成 
Chapter-69 量子テレポーテーション 
Chapter-68 究極の再生治療 他 
Chapter-67 慢性疲労症候群 
Chapter-66 3500年前のミイラ 
Chapter-65 炭酸飲料好きも遺伝子が決める  
Chapter-64 英語文法中枢   
Chapter-63 シリーズ人工衛星「JWST」     
Chapter-62 ヒトの脳の進化は特別な出来事だった 
Chapter-61 延命薬はできるのか? 
Chapter-60 天気が悪いと腰が痛い・・・は本当?
 
Chapter-59 宇宙ラーメン  
Chapter-58 最新の宇宙探索成果  
Chapter-57 犬ががん検診をする時代が来るかも  
Chapter-56 ドクターイエローのテクノロジー  
Chapter-55 タイムマシンを作る  
Chapter-54 青いバラ  
Chapter-53 夢でシミュレーションする私たち  
Chapter-52 超高速インターネット衛星 WINDS 
Chapter-51 ビールに放射線防護作用が  


>> 「Mowton(放送終了)」はこちら

[この番組の担当は・・・]

ナビゲーター 中西貴之 obio@c-radio.net
 1965年生まれ
 応用微生物学専攻
 現在化学メーカーの研究所勤務
 所属学会 日本質量分析学会 他
 日本科学技術ジャーナリスト会議会員

ナビゲーター BJ
 インターネット放送局くりらじ局長

Chapter-115
サイエンスニュースフラッシュ

2006年6月24日 (前回の放送次回の放送

 コーヒーが健康に良いか悪いかは、各人の遺伝子を診断してからでなければ何とも言えないようです。

 カナダトロント大学の研究チームの研究成果によると、カフェイン分解速度の違いによってコーヒーが体に与える影響は様々であるようです。コーヒーに含まれているカフェインはCYP1A2と呼ばれる酵素で分解されその効果を失いますが、CYP1A2の遺伝子のわずかな違いによって、カフェインが分解される速度が人によって異なっています。カフェインを分解するのが遅い人は1日に2杯(500cc)以上のコーヒーを飲むと心筋梗塞の危険が高まる恐れがあり、4杯以上飲むと心筋梗塞の危険度が64パーセントも上昇しました。

 一方で、カフェインの分解が速い遺伝子を持つ人はタイプの人は1日に1〜3杯のコーヒーを飲むことで心筋梗塞のリスクが低下することがわかりました。同様のことはカフェインだけでなくあらゆる食品の成分についても当てはまる可能性があり、このことは、食品の栄養やデメリットを評価する場合にも、一般に行われている食事指導においても、各個人の遺伝子のタイプを考慮することが必要であることを示しています。

 コーヒーは元々疲労回復に効果のある薬草として利用されてきましたが、カフェインには目覚めを良くする、血流促進や利尿、血流促進による脂肪燃焼ダイエット、低血圧改善、肝臓や腎臓の機能を活性化してアセトアルデヒドの分解を促すことで二日酔いを防止するなどの効果があると言われています。一方で、精神依存症や骨格筋運動亢進作用による指先などの震えなどの副作用の他、利用作用、胃液分泌促進などのように人によって良い場合もあり、悪い場合もある作用など多くの作用があることが知られていますので、慎重に飲用しなければならないかもしれません。

 再生医療とは、種々の細胞を用いた骨、軟骨、血管、角膜、心筋などの再生により失われた機能を補おうとする医療技術ですが、独立行政法人 産業技術総合研究所と大阪大学薬学研究科の共同研究によると、抜歯した親知らずの根っこの一部(歯胚)を増殖せることによって動物実験において骨組織と肝臓の再生に成功したそうです。歯胚から得られた細胞は骨髄から得られた間葉系幹細胞よりもさらに未分化な細胞で、増殖能・分化能が高く再生医療に好都合であることもわかっています。

 北海道大学の研究チームの発表によると、北海道に住むエゾアカガエルのオタマジャクシは頭を膨らませることによって、捕食から逃れていることがわかりました。このオタマジャクシは、頭の部分を約2倍の体積に膨らませ、捕食者のエゾサンショウウオに丸のみされないよう防御しているようです。エゾアカガエルとエゾサンショウウオは産卵の時期が一致しているため、オタマジャクシは捕食者であるサンショウウオの幼生と一緒に暮らすことになります。オタマジャクシとサンショウウオを実験室内で一緒に飼育したところ、オタマジャクシは表面の皮膚を膨らませて頭胴部の体積を約2倍にすることが確認されました。また、サンショウウオを取り除くと、頭胴部の大きさは元に戻り、孵化(ふか)の時期をずらして、オタマジャクシがサンショウウオに比べ十分に大きい環境を作った際にも頭胴部はあまり大きくならなかったそうです。

 欧州宇宙機関の金星探査機「ビーナス・エクスプレス」が金星の周回軌道に到着しています。2005年11月に打ち上げられたこの探査機は約5か月かけて金星に接近しました。金星探査機が軌道に達したのは、1990年の米航空宇宙局の「マゼラン」以来16年ぶり。今後1年半をかけて金星大気の構造や動き、化学組成、金星の表面の状態を精密に調べることになっています。

 米シカゴ大などの研究チームがカナダ北極圏での発掘調査の結果、手首のような構造をした胸びれを持つ新種の魚類化石を約3億8000万年前の地層で発見しました。この時代は地質年代としては古生代デボン紀後期に相当します。この動物は頭や胴体が平たく、目が中央に寄っていて上を向いているなど両生類の特徴を示していますが、ウロコや頭骨の特徴からシーラカンスや肺魚の仲間の魚類に分類されました。けれど、魚類と4本足両生類の境目に位置する魚類であると考えられます。
 一方、中国ではナジャシュ・リオネグリナと名付けられた足を持つ原始的な蛇の化石が発見されました。この化石が発見された地域は当時陸地だったと考えられることからヘビはトカゲ類が穴の中をはい回るうちに不要な足を失った、という陸上起源説を有力に支持する化石だということです。

 米カーネギーメロン大で5〜10年後の実用化を目指して、ヘビ型人命救助ロボットの開発が行われています。このロボットははがれきの間を縫うように動き回り、下敷きとなった生存者らを捜索する人間の腕ほどの大きさのロボットで、カメラとセンサーを搭載し、小型モーターを遠隔操作して動きます。


[エンディング・他局の科学番組放送予定]

サイエンスゼロ (NHK教育 毎週土曜日 19:00〜)
 7/1 放送予定 「専門医」を育成せよ

地球ドラマチィック (NHK教育 毎週水曜日 19:00〜)
 6/28 モーツァルト・遺骨の謎を追え

素敵な宇宙船地球号 (テレビ朝日系 毎週日曜日 23:00〜)
 6/25 葉っぱをお金に変える町」〜奇跡のバアちゃん奮闘記〜

サイエンスチャンネル (SkyPerfecTV 765ch)

□パソコンテレビGyaO カテゴリ:ドキュメンタリー


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