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このページはインターネット放送局くりらじが毎週放送している科学情報ネットラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」の公式サイトです。放送内容の要旨や補足事項、訂正事項などを掲載しています。 ■翔泳社”ポッドキャスティング入門”でオススメ番組として紹介されました。 [バックナンバー] [この番組の担当は・・・] |
Chapter-101 アメリカ小児科学会などの研究チームが青年期の睡眠不足がどのような悪影響を生み出すかに関する報告書をまとめ、学術雑誌に発表しました。 また、眠気覚ましにカフェインやニコチンなどの刺激物質を摂取する人もいますが、これらの行為は短期的には効果が得られたようにも見えますが、睡眠や日収のリズムに開く生協を及ぼすと考えられるため摂取には注意が必要です。 石油・天然ガスに代わる新しいエネルギー源として注目されている資源にメタンハイドレートがあります。これはメタンと水が水温0度付近で高い水圧のかかる水深800メートル以上の深海底地面の中でシャーベット状になったもので、分子レベルで見ると水分子で作られたかごの中にメタンが閉じこめられている状態です。見た目も固いシャーベット状ですが火をつけると燃えるので燃える氷と呼ばれています。メタンハイドレートは燃焼にともなう二酸化炭素の放出量が石炭や石油より少ないためクリーンなエネルギーだとみなされています。 日本近海では四国、近畿地方と南海トラフの間、および北海道周辺に大量に沈んでいることが確認されています。その埋蔵量は7.4兆立方メートルと見積もられており、これは日本が消費している天然ガスの約100年分に相当します。最近では東京大学を中心とするチームが新潟県上越市沖の日本海海底にメタンハイドレートが深さ100メートルもの柱状に存在していることを発見したと発表されました。 メタンハイドレートの掘削には現在の石油や天然ガスの掘削技術を応用することが可能ですが、深海では固体の状態になっている点が大きく異なり、さらにメタンハイドレートは周辺の温度が高くなると分解し、メタンガスと水に分解してしまい、掘削の妨げとなりますし、メタンは二酸化炭素よりも強力な温室効果ガスですので大気中への放出は防がなければなりません。また、日本のメタンハイドレート分布海域はいずれも潮流が3〜5ノットもある海域です。それらすべての問題を解決し、海洋生態系にも影響を与えない掘削技術を開発するために日本の石油公団が南海トラフにおける掘削試験を行っています。 また、経済産業省も積極的に取り組み始めており、2006年末からカナダで新しい採掘方法の実験を行うことになっており、これによってローコストな採掘技術を確立し、10年後の実用化を目指しています。 [エンディング・他局の科学番組放送予定] |