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2009年5月9日 ケツァルコアトルス」は1971年に化石が初めて発見された史上最大級の翼竜で、翼を広げると12メートルもあります。重さについては、推定するしかありませんが体重70〜100キロくらいではなかったかと考えられます。東京大学海洋研究所の研究チームによる現在の鳥類の体重と体の大きさをもとにしたコンピューターで解析結果によると、体重41キロ、翼の幅5.1メートルを超えると、空中にとどまっていられる速度で羽ばたくことができなくなる可能性が算出されました。 恐竜のタンパク質を発見 8000万年前に生息していたハドロサウルス科の恐竜の脚の化石を調べた結果、血管や細胞、コラーゲン、赤血球に含まれるタンパク質のヘモグロビンなどが確認されました。恐竜の蛋白質については、2007年にティラノサウルス・レックスの骨からすでに検出されていますが、この時の化石は6000万年前のものでしたので、古い蛋白質の記録を更新したことになります。 大量絶滅を生き残った恐竜 約6550万年前多くの生物が絶滅する事件があり、ワニや鳥などの一部を除いて大型の生物はほとんど絶滅したとされていますが、ハドロサウルスの仲間が大量絶滅を逃れた可能性があるという説が出てきています。恐竜がどの時代に生きていたかということは、発掘された化石が含まれている地層の年代との比較によって行われますが、いったん地面に埋まった化石が水の流れで露出して自然の力で掘り出された後、新しい時代の地層に埋め戻されることがあるため、大量絶滅の時代より新しい化石が見つかってもそれが、恐竜が生き延びた証拠とは言えない可能性がありました。今回発見されたのは大量絶滅の50万年後の地層からハドロサウルスの化石が自然のままの状態で多数見つかったため、信頼性が高い観察結果だと言うことです。
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