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「ヴォイニッチの科学書」は Chapter-239 から FeBe! の配信する有料コンテンツとなりました。

詳しくは「週刊netreport」5月3日配信分の31分30秒付近からお聴き下さい>>こちら
配信はオーディオブック配信最大手「FeBe!」より行います。

有料化につきまして、何卒ご理解の上「ヴォイニッチの科学書」を引き続きお楽しみいただきますようお願いいたします。
ご意見ご要望は >> cr@c-radio.net

ヴォイニッチの科学書有料化についての Q&A ページを用意しました

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2009年6月6日
Chapter-242 トランスジェニックコモンマーモセット

 コモンマーモセットは体長20cm程度の小さなサルです。コモンマーモセットは、小さくて飼育しやすく、生後1年半程度で子供を産むことができ、世代交代が早いので、霊長類の遺伝に関する研究を行う際に使われる動物です。

 財団法人実験動物中央研究所の研究チームは緑色蛍光タンパク質GFPの遺伝子をウイルスを使ってコモンマーモセットの胚に注入し、遺伝子に組み込む実験を行いました。この胚をコモンマーモセットの代理母の子宮内に移植し育てたところ、生まれた子はすべてGFPの遺伝子が機能し、皮膚が光る現象が確認されました。そのうちの1匹の精子を使って、遺伝子組み換えをしていない野生型のマーモセットの卵に体外受精法を行ったところ、そこから生まれた子供でも細胞が光ることが確認されました。

 霊長類で導入した遺伝子が世代を越えて継承され、しかも機能させることに成功したのは今回が世界で初めてのことです。ただし、遺伝子組み換え霊長類自体はすでに成功例があり、医学の研究でしばしば用いられるサルの仲間のアカゲザルにおいては、2001年に今回同様の光るタンパク質GFPを組み込んだサルを作ることに成功していますし、疾患の原因遺伝子をもつアカゲザルもすでに研究用に作り出されています。

 病気の研究や医薬品の研究にはネズミの仲間のマウスやラットがしばしば使用されますが、人間とネズミでは体の仕組みが大きく異なるので、ネズミで得た研究結果を人間にそのまま適用することができません。そのため、ネズミよりも、より人間に近いサルを使って実験を行うことは非常に重要な課題です。今回の成功によって人間と遺伝的に近いサルにおいて、人間の病気を遺伝的に再現する動物モデルが得られることとなり、生命科学や医学の研究領域の発展が期待できそうです。

ちょきりこきりヴォイニッチ(無料版ヴォイニッチの科学書)


▼「ちょきりこきり」ってなに?

▼彦島図書館文化講演会のお知らせ
 山口県下関市立彦島図書館で彦島図書館文化講演会の一環としまして、偶数月の第二土曜日に開催しております私がしゃべる科学の講演会ですが、今回が15回目となります。今回のテーマは「ロボット研究最先端3 ヒューマノイドへの飽くなき挑戦」と題して、ヒト型ロボットにかける日本人の思いや先日この番組でも紹介した産総研のHPR-4Cなど最新のヒューマノイドについて楽しくお話しします。
 開催日は2009年6月13日(土曜日)時間は午前10時から11時30分まで。会場は山口県下関市彦島にあります下関市立彦島図書館の2階視聴覚室です。島ですが、フェリーも40分ごとに1便ありますし、橋も架かっていますので、安心してお越しいただけます。入場無料、申込み不要です。

▼一酸化炭素中毒のメカニズム
 ヴォイニッチの科学書は山口県から配信しているのですけど、先日、秋吉台のホテルで一酸化炭素中毒事故が発生しました。大阪から修学旅行に来て下さっていた小学生の皆さんが被害に遭われたということで、修学旅行に同行していた男性カメラマン1人が亡くなられました。
 ヘモグロビンは4個の酸素をくっつけて肺から臓器へ酸素を運搬する赤血球中のタンパク質です。酸素の少ない臓器にヘモグロビンが移動すると、血液とヘモグロビンの平衡関係がかたよって、ヘモグロビンから酸素が離れ、臓器に酸素が供給されます。
一酸化炭素は酸素以上にヘモグロビンに強く結合するのですが、酸素のかわりに一酸化炭素が1個でもくっつくと、ヘモグロビンと酸素の結合が非常に安定になり、酸素がヘモグロビンから離れにくくなります。そのため、臓器にヘモグロビンが移動しても酸素を離さないため、臓器は酸欠になります。臓器が酸欠になると正常に働かなくなっていろいろな障害が発生することになります。

▼バックナンバー保管期間は一ヶ月です
 ヴォイニッチの科学書本編は5月よりオーディオブックのFeBe!から月額525円の有料配信となっています。バックナンバーの保管期間が一ヶ月とこれまでより短くなっていますので、欠番無くお聞きになりたい方は、そろそろFeBe!の方へご登録下さい。6月中旬になると第1回分が消えてしまいます。

登録はこちらから




バックナンバー
   
Chapter-241 食感とおいしさの関係
Chapter-240 獲得形質の遺伝に似た現象
Chapter-239 マルチバースと人間原理
Chapter-238 マルチバース/ハッブル宇宙望遠鏡修理中
Chapter-237 近頃の恐竜の話題  
Chapter-236 レールガン実用化の歴史 
Chapter-235 ゴッホの絵画に隠されていた黒猫の発見
Chapter-234 バージェス頁岩発見から100年
Chapter-233 宇宙に吠える巨大モンスター
Chapter-232 産総研が開発したHRPシリーズの最新型ロボット
Chapter-231 他人の不幸は蜜の味
Chapter-230 最近の宇宙の話題
Chapter-229 ジョージ・ガモフの「不思議の国のトムキンス」 
Chapter-228 ヒラメとカレイの目の位置を決定する仕組み
Chapter-227 シャドーバイオスフィア 
Chapter-226 ジェットコースターの楽しみ方
Chapter-225 再び注目される超伝導
Chapter-224 ピンチになると活躍する遺伝子 
Chapter-223 アルツハイマー病に関する新たな発見
Chapter-222 私達が春を感じる仕組み
Chapter-221 サイエンスニュースフラッシュ 2008年11月号  
Chapter-220 惑星探査機ボイジャー2号末端衝撃波面通過
Chapter-219 絶滅動物を復活させる新技術
Chapter-218 粘菌問題再び
Chapter-217 2008年 ノーベル物理学賞
Chapter-216 2008年 ノーベル生理学・医学賞 
Chapter-215 サイエンスニュースフラッシュ 2008年9月号
Chapter-214 地熱発電の可能性
Chapter-213 夜行雲 / 天の川銀河で発見された新たな構造
Chapter-212 iPS細胞の応用
Chapter-211 長期記憶形成のメカニズムがわかり始めた
Chapter-210 サイエンスニュースフラッシュ 2008年7月 
Chapter-209 太陽電池飛行機
Chapter-208 ナメクジウオ!! 
Chapter-207 波力発電の現状
Chapter-206 サイエンスニュースフラッシュ 2008年6月号 
Chapter-205 植物のノアの方舟 
Chapter-204 iPS細胞が世界を動かす
Chapter-203 サイエンスニュースフラッシュ 2008年5月号
Chapter-202 医学の歴史上最も珍しい10の疾患 
Chapter-201 宇宙の話題を盛り合わせ
Chapter-200 PQQってなに?
Chapter-199 人類は7万年前に絶滅寸前の状態に追い込まれれていた
Chapter-198 サイエンスニュースフラッシュ 2008年4月号
Chapter-197 日焼け止めがサンゴの白化を促すことがわかった
Chapter-196 干からびた生物が元どおりに生き返るメカニズムを解明
Chapter-195 国際宇宙ステーションと「きぼう」
Chapter-194 サイエンスニュースフラッシュ 2008年2月 
Chapter-193 水星探査機ビーナスエクスプレス 
Chapter-192 脳機能に関する最新研究 
Chapter-191 サイエンスニュースフラッシュ 2008年1月
Chapter-190 超弦理論でブラックホール内部の構造が明らかになった
Chapter-189 ブラックカーボンと地球温暖化
Chapter-188 日本人が発明した垂直磁気記録
Chapter-187 サイエンスニュースフラッシュ 2007年12月
Chapter-186 お正月番外編「人を助ける へんな細菌すごい細菌」
Chapter-185 2007年に紹介した話題・その後
Chapter-184 脳機能に関するふたつの最新研究
Chapter-183 サイエンスアゴラ2007を振り返る
Chapter-182 ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)の樹立に成功
Chapter-181 光が空間を伝わる様子を3次元の動画として記録・観察に世界で初めて成功 
Chapter-180 サイエンスニュースフラッシュ 2007年10月 


>> 「Mowton(放送終了)」はこちら

Science-Podcast.jp 制作






科学コミュニケーター 中西貴之(メール
アシスタント BJ

ヴォイニッチの科学書は
あなたの心に科学の火を灯します。

お知らせ
教科書が教えないホットな科学の講演会のお知らせ
    第15回 ロボット研究最先端
 2009年6月13日(土曜日) 10:00〜11:30
 山口県下関市立彦島図書館(地図) 2階視聴覚室
 入場無料・事前申込み不要・途中入退室可
山口県立山口図書館 科学の講演会のお知らせ
    宇宙関連の話題を楽しくお話しします
 2009年7月18日(土曜日) 10時〜
 山口県山口市県立図書館(地図) 
北九州市立門司図書館 科学の講演会のお知らせ
    宇宙関連の話題を楽しくお話しします
 2009年7月25日(土曜日) 14時〜
 福岡県北九州市立門司図書館(地図) 
2009年2月20日 著書「幹細胞の分化誘導と応用」発売
    iPS細胞関連の専門書です。京都大学山中先生らとの共著です。
2009年3月12日 食品汚染はなにが危ないのか
    食品汚染について科学的に危険度・安全度を考えます。ファイナンシャルプランナー藤本ひろみさんとの共著です。
     
スペシャルコンテンツ
彦島図書館文化講演会
教科書が教えないホットな科学の講演会
第9回 かもし力2
    2008年6月14日に終了しました。講演の様子をオンデマンド配信しています>>こちらからどうぞ 
彦島図書館文化講演会
教科書が教えないホットな科学の講演会
第8回 地球の気候変動
    2008年4月12日に終了しました。講演の様子をオンデマンド配信しています>>こちらからどうぞ 
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 このページはインターネット放送局くりらじが毎週放送している科学情報ネットラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」の公式サイトです。放送内容の要旨や補足事項、訂正事項などを掲載しています。
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[この番組の担当は・・・]

ナビゲーター 中西貴之 obio@c-radio.net
 1965年生まれ
 島生まれの島育ち
 応用微生物学専攻
 現在化学メーカーの研究所勤務
 所属学会 日本質量分析学会 他
 日本科学技術ジャーナリスト会議会員

ナビゲーター BJ
 インターネット放送局くりらじ局長

 


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