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2009年6月20日
Chapter-244 ダークマターとダークエナジー
宇宙空間を満たしているもののうち、星や惑星が占める割合はたった5%。残りは見えない物質ダークマターが20%、75%は何かさえ分からないダーエナジーと呼ばれるものです。ダークマターは、当初、銀河の運動に関する観測結果をうまく説明するために考え出されたものでしたが、重力レンズ効果と呼ばれる現象を使って間接的に観測することに成功しました。ダークマターの正体についての仮説は多数ありますが、有力と思われている説の一つは、これまで知られていない、質量を持ち、物質とは相互作用しない素粒子がダークマターの成分だと仮定すれば、いろいろな現象の説明がつきます。ダークマターは宇宙空間3立方センチメートルあたり、陽子1個程度の重さがあるようですので、研究者らはこの未知の素粒子が原子核に衝突した際のエネルギー変化を検出することによって存在を証明しようとしています。
ダークエナジーが何なのかは全くの謎ですが、観測結果によると宇宙は加速しながら膨張を続けており、本来重力によって収縮するはずの宇宙を押し広げている力としてその存在は一般相対性理論によって導き出されます。ただ、私達の科学の知識の範囲ではまだ発見されていない種類の重力が働いているとする説や、私達の宇宙に対する理解が根本的に間違っているための錯覚だという説なども否定はできません。最近は、私達が観測できる137億光年を超えた範囲の宇宙がどうなっているのかについていろいろな説が提案されており、そのような新たな知見によってダークエナジーが説明できる可能性もあります。
新コーナー・今週の科学史カレンダー
1861年6月20日 ビタミンを発見したノーベル賞受賞生化学のホプキンズ博士誕生
2004年6月21日 世界初の民間有人宇宙船が飛行に成功
2000年6月26日 ヒトゲノム配列の解読が完了
ちょきりこきりヴォイニッチ
今日使える科学の小ネタ
▼最速新幹線お目見え
国内最速の時速320キロで営業運転を行うことになっている東北新幹線向けの最新型E5系の量産先行型10両編成が試験走行を開始しました。この車輌は時速360キロでの営業運転を想定したFASTECH360として開発されていた試験車輌をベースとしていますが、コスト対効果などの点からフランスのTGVと同じ320キロでの営業運転に落ち着きました。
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